古くから獣医領域での犬の耳疾患は、皮膚科領域で扱われています。皮膚科学的な診断、治療は、情報の大部分が、古典的な表層の形態観察のみに限定され、さらに学術的に有効なバックグラウンドを持たないにもかかわらず、今日でも、多くの臨床家に支持されています。しかし、近年の学術領域での犬の耳疾患の報告は、伝統的な概念から急速に発展をとげつつあり、その報告も、外科学、感染症学、あるいは画像診断学、ときに分子生物学などの見地で解析されたものが大部分を占めるようになりました。これは、多くの研究者たちが、耳疾患の本質が集学的なテーマであることに気づき始めた証だと考えられます。
今回のイベントは、獣医皮膚科学な伝統的手法から距離を置き、多元的アプローチに基づく集学的手法を臨床獣医師に提案する、おそらく世界で初めての試みです。本講座が、耳疾患の本質を再考し、あたらしい手法を臨床に実装する機会になることを期待しています。
企画担当 HJS代表 中島尚志
第7回 スキンケアベストプラクティス 2021 開催概要
皮膚科医が一人もいない犬の耳疾患の講演 プログラム
基調講演:獣医領域の耳科標準治療を確立するためのTranslational Reserch
「プライマリケアで一生使える耳鼻咽喉科診療」
高橋優二(井上病院 総合内科)
総合内科専門医・指導医、耳鼻咽喉科専門医、日本プライマリ・ケア連合学会認定医、 日本プライマリ・ケア連合学会認定指導医
「画像診断学からひもとく犬の耳疾患」
戸島篤史(日本小動物医療センター)
「外科病態生理学からひもとく犬の耳疾患」
中島尚志(HJS代表・手術屋)
「臨床感染症学からひもとく犬の耳疾患」
茂木朋貴(東京大学附属動物医療センター 内科系診療科)
※五十音順・敬称略
日時
2021年7月29日(木) 10:30~19:00 ※時間は変更になる場合があります
会場
東京都立産業貿易センター 浜松町館 第3会議室
〒105-7501 東京都港区海岸1-7-1 浜松町館4F
<アクセス方法>
・JR山手線・京浜東北線[浜松町(北口)]駅 徒歩5分
・東京モノレール[浜松町]駅 徒歩5分
・都営浅草線・大江戸線[大門(B2出口)]駅 徒歩7分
・ゆりかもめ[竹芝]駅 徒歩2分
参加費
① | 7/28:第10回 HJS年次大会 2021 | 9,900円 |
② | 7/29:第7回 スキンケアベストプラクティス 2021 | 9,900円 |
③ | 2日間:両日来場<7/28~7/29> | 17,600円 |
④ | アーカイブ映像配信(7/28、7/29のどちらか1日のみ) | 9,900円 |
⑤ | アーカイブ映像配信(2日間) | 17,600円 |
※①②③でご参加の方はアーカイブ映像配信視聴が可能です
※アーカイブ映像は2021年8月10日(火)22:00~8月25日(水)23:00まで視聴可能(両イベント共通)
お申し込み
◆申込開始:2021年5月10日(月)13:00~
◆申込先:グラッド・ユーサイト内
https://www.nsdrive.com/products/list.php?category_id=7
◆主催:株式会社グラッド・ユー
◆お問い合わせ/連絡先:info@nsdrive.com 045-308-1100